KIOI CONNECT 開業5周年を迎えて

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東京ガーデンテラス紀尾井町5周年

紀尾井町は、藩邸が立ち並ぶ江戸時代より、要人が居を構える政治の中心地として、歴史の営みを見つめてきた場所です。

そのような歴史を持つ紀尾井町は、「人々が交流する場所」として、時代によってさまざまな表情を見せてきました。
人と政治をつなぎ、上流階級の社交場や、国内外の賓客をもてなす場所として、文化人や芸術家が集う文化が花開く場所として……。

また、紀尾井町にはもう1つの大きな特性があります。
江戸城の面影を残すこの地は、皇居から続く都心の貴重な緑地をつなぐ役割を果たす、豊かな緑に抱かれた都会のオアシスでもあるのです。

歴史をつなぎ、人をつなぎ、文化をつなぎ、緑をつないできた紀尾井町。
歴史に彩られてきた街のエッセンスをこれからの未来につなぐために、東京ガーデンテラス紀尾井町はこの地に誕生し、今年、開業5周年を迎えます。

「品と、格と、未来と。」をメッセージに、価値あるものを大切に引き継ぎながら、新しい時代の空気を取り入れ、みなさまと共に歩んできた東京ガーデンテラス紀尾井町は、これからも進化を続けます。

この5年をともに過ごした街のみなさま、お客さまに感謝をお伝えしたい。そんな想いから、節目となる2021年の夏より「KIOI CONNECT(コネクト)」と題し、「つなぐ」という営みに改めて光を当て、さまざまなイベントやコンテンツを発信していきます。

東京ガーデンテラス紀尾井町について

東京ガーデンテラス紀尾井町の
開発コンセプトとデザイン

東京ガーデンテラス紀尾井町は4つのコンセプトとデザインによって誕生しました。

東京ガーデンテラス紀尾井町 開発コンセプト

開発コンセプト みどりと歴史に抱かれた 国際色豊かな複合施設

1955年から2011年まで営業し、“赤プリ”の通称で親しまれてきた「グランドプリンスホテル赤坂」。その跡地の再開発プロジェクトによって、地域の持続可能な発展を目指しながら、紀尾井町のもつ歴史的環境や自然環境と調和した国際色豊かな複合市街地を目指して2016年に誕生したのが「東京ガーデンテラス紀尾井町」です。

そのネーミングは、国際都市である「東京」をダイレクトに表現しつつ、紀尾井町の由来となった紀伊徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家が屋敷を構えた由緒ある地域の豊かな自然環境、文化や人々の交流、積み重なった歴史などの立地特性をわかりやすく表現しています。

東京ガーデンテラス紀尾井町 建築デザイン 東京ガーデンテラス紀尾井町 建築デザイン

建築デザイン 自然と歴史に調和する紀尾井町に相応しい、 洗練され、歴史、風格を兼ね備えたデザイン

建築(外装)デザインは、アメリカのコーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツ(KohnPedersenFoxAssociates,略称KPF)がデザインいたしました。2つのタワーは、伝統的モチーフの重箱をイメージさせる直線的で凛々しい建物としてデザインされています。その中で、オフィス・ホテル棟は白い御影石とガラスカーテンウォールによる外壁で、かつてのグランドプリンス赤坂新館を想起させる軽やかなデザイン、住宅棟はブロンズ調の色彩で温かなデザインとなるよう計画しています。
また、低層階の商業店舗は、重厚で温かみのある表現とし、弁慶濠の景観に溶け込むデザインとするなど、「東京ガーデンテラス紀尾井町」は、自然と歴史に調和する紀尾井町に相応しい、洗練され、歴史、風格を兼ね備えた建築(外装)デザインとなるよう配慮しています。

東京ガーデンテラス紀尾井町 ランドスケープデザイン

ランドスケープデザイン 「3つの軸」と「7つの景」による、 回遊性、利便性をともなう、緑豊かな空間の創出。

紀尾井町通りに面する“都市的賑わいの軸”、清水谷公園から弁慶濠に緑をつなげる“緑の軸”、「赤坂プリンス クラシックハウス(旧李王家東京邸)」から江戸城外堀跡赤坂御門に接する“歴史と文化の軸”からなる3つの軸。
3つの軸をつなぐ回廊を設けることで、起伏に富んだ地形を生かしつつ、施設内の動線とも有機的に結合させ、回遊性・利便性の向上をはかる安全で快適な歩行者ネットワークや、清水谷公園や弁慶濠とつながる緑のネットワークを形成。
「赤坂プリンス クラシックハウス(旧李王家東京邸)」や弁慶濠の周辺整備など、四季により変化する景色を望む7つの空間を設けて、回遊性、利便性に溢れる、緑豊かな空間として創出。

東京ガーデンテラス紀尾井町 アートコンセプト 東京ガーデンテラス紀尾井町 アートコンセプト

アートコンセプト 時×人×緑 ~紀尾井町の時と人と緑をつなぐ~

江戸時代から今に続き由緒ある紀尾井町の歴史(「時」)を感じながら、働く人・暮らす人・観光や歴史散策の人など多種多様な「人」に向けて、この街を潤す「緑」と調和するアートとして、全9つのパブリックアートが展示されています。

紀尾井町の森と自然

敷地内の緑化率約45%を誇る、東京ガーデンテラス紀尾井町の最大の特徴は、その地形。敷地の西側と東側の両端では建物4階分の高低差があります。その特性を生かし、「立体廻遊庭園」の街としてさまざまな魅力ある眺望を生み出しています。

紀尾井町の森

こんな都心に森が?

「立体廻遊庭園」のメインとなるのは、敷地の北側に広がる「光の森」。じつはこの一帯は、皇居を中心とする「武蔵の森」の面影を色濃く残す場所です。ここには、野鳥をはじめとするさまざまな野生生物が棲み、生態系を考えた環境整備が求められています。これからも都心の貴重な緑地を保存し、都市のエコロジカル・ネットワーク(生態回廊)を生み出すため、2016 年の再開発時に森を整備しました。
南北の環境をつなぐ場所として、敷地中央には弁慶濠から清水谷公園に抜ける「緑の軸」を設け、北側の緑地「光の森」にビオトープ(生物生息空間)をつくりました。森を構成する樹木は在来の植物種を中心に、高木や低木、林床の植物を植栽。多層構造の緑地にすることで、自然に近い生態系をめざしています。赤坂プリンスホテル時代から存在するケヤキやクスノキ、カエデなどを再移植するなど、保存・活用にも力を入れています。

いきものがいっぱい

紀尾井町に生まれた「都会のオアシス」は、ホタルとその食糧となるカワニナの放流、ビオトープ清掃活動、光の森の落ち葉を利用したコンポストボックスの設置など、紀尾井タワーで働くヤフー株式会社のみなさんや、近接する麹町中学校のみなさんとともに取り組む保護活動によって守られています。

ビオトープを守る

紀尾井町に生まれた「都会のオアシス」は、ホタルとその食糧となるカワニナの放流、ビオトープ清掃活動、光の森の落ち葉を利用したコンポストボックスの設置など、紀尾井タワーで働くヤフー株式会社のみなさんや、近接する麹町中学校のみなさんとともに取り組む保護活動によって守られています。

保護活動の様子 その1 保護活動の様子 その2 保護活動の様子 その3

協力していただいている方たちからのお声

麹町中学校 木村 直子 先生

理科サークルの生徒たちがカワニナの飼育を始めて、今年で4年目に。また今年は、西武プロパティーズから譲り受けたホタル20頭から400匹の幼虫が誕生。理科室でホタルの一生を観察するという、貴重な機会を与えてくれました。また、コンポストボックスでつくられた腐葉土は、中学校の屋上庭園でも再利用。生徒たちが野菜や果物を育て、収穫しています。東京ガーデンテラス紀尾井町の森を訪れることを楽しみにしている生徒も多く、この特別な場所を残す活動を今後も一緒に続けたいです。

ヤフー株式会社 コーポレートグループSR推進統括本部 社会貢献事業本部 社会貢献推進室 小南 晃雅 さん

ヤフーが東京ガーデンテラス紀尾井町に入居し、早いもので丸4年が経ちました。入居以来、西武プロパティーズや、麹町中学校理科サークルのみなさんと進めてきた「ビオトープ保全活動」も、今年で5年目となります。毎年5月半ば〜7月半ばにかけて、ホタルが発光し、ビオトープを飛ぶ様子が確認できています。初年度以来、ホタルの幼虫とカワニナの放流を続けていますが、越冬して戻ってくる自生化したホタルの姿が少しずつ増えているのは、とても勇気づけられる事象です。紀尾井町に再生された江戸古来の自然環境が、日々、現代を生きる人々の活動のなかに、調和のとれた生活空間をつくり出しています。ホタルはまさにその象徴であるとうれしく思います。弊社は新しい働き方としてリモートワーク化も進めていますが、紀尾井町に来る楽しみの一つとして、引き続きビオトープ活動を続けてまいります。

西武造園株式会社 篠原 友宏 さん

ビオトープの整備を始めた2016年に比べると、樹木の生育が進み、緑の量は確実に増加しています。鳥類・昆虫類も少しずつ充実し、生物の生育環境が豊かになりました。特にヘイケボタルの保全活動の一環として、放流を継続することで羽化数も増加傾向に。2019年には自然発生を確認することができました。今後は、皇居外苑管理事務所、麹町中学校、ヤフーなど各所との連携を強化し、自然繁殖の定着に向けて地域の環境整備に取り組みたいと考えています。

パブリックアートのご紹介と作者からのメッセージ

豊かな自然環境を備え、文化や人々の交流を生み出す街「東京ガーデンテラス紀尾井町」。この街にふさわしく散策に彩りを添える、時と人と緑をつなぐアートを、敷地内の各所に配しています。
開業5周年の今年は、パブリックアートが設置されて5年目の年でもあります。
「時×人×緑~紀尾井町の時と人と緑をつなぐ~」というコンセプトのもとに生まれたアートは、いまでは街の魅力としてはずせないアイコンとなっています。
コロナ禍のいま、東京ガーデンテラス紀尾井町として街のみなさまに少しでも前を向いていただけるようなメッセージを届けたい―—そのような想いから、紀尾井町のパブリックアートを生み出した作家のみなさんに、5周年に向けてのメッセージをお願いしました。
下記マップの該当箇所をクリックしていただくと、各パブリックアートのご紹介とアーティストのメッセージをご覧いただけます。

5周年特別インタビュー パブリックアート入門

SPECIAL ART

大巻伸嗣アート作品展示【Abyss】

5周年特別企画 大巻伸嗣アート作品展示【Abyss】

観覧無料

東京ガーデンテラス紀尾井町に展示されているパブリックアート「Echoes Infinity ~Immortal Flowers~」の作者・大巻 伸嗣氏による絵画の特別展示。
2017年台北(台湾)のMind Set Art Centerにて開催された"Gravity and Grace"展で制作、発表された作品。

新しい学びの場

STEAM教育とは

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を分野横断的に学習する「STEM教育」に、ARTs(リベラルアーツ)を統合する教育手法。『KIOISTEAM LAB』とは「いろいろなものに触れて、知的好奇心や新たな変化を生み出す場所」として、知る・つくる楽しさを体験してもらうことを目的とした、東京ガーデンテラス紀尾井町ならではのイベントです。数学にとらわれず、さまざまな分野から、よりインタラクティブに体験できる内容をめざします。

中島さち子先生によるSTEAM教育、『KIOI STEAM LAB』のお話

数学研究者でジャズピアニスト、そしてメディアアーティストという多彩な顔をもつ中島さち子先生は、STEAM教育のスペシャリストでもあります。STEAMとは何か、ユニークな講座が人気の『KIOI STEAM LAB』の取り組みについても聞きました。

―STEMまたはSTEAM教育という言葉を最近よく耳にしますが、特徴を教えてください。

STEM・STEAMの定義には、科学・技術・工学(・アート/リベラルアーツ)・数学だけでなく、実践的で創造的、横断的な学びの意味が含まれます。科学や数学、工学を学ぶというより、科学者や数学者のように考え、エンジニアやアーティストのようにつくるということ。つまり、さまざまな課題や問いを扱いながら、探究と価値創造を行い、多様な世界への好奇心に火をつけ、21世紀を生きる力を養う。「未来をつくるのは君たちだ!」というオバマ元大統領のメッセージこそがSTEM・STEAM教育に流れる信念だと思います。

―STEAMの「A」について教えてください。

Aとは、アートまたはリベラルアーツのことですが、アートとは「世界を見る新しい視点を生み出すこと」だと思っています。五感を開き、自然を感じ、自分なりの価値や問いを生み出すこと。また、Artsと「s」をつけた場合はリベラルアーツを指します。より広く文系的な教養全般のことですね。ただ、STEMの各分野にもArt(s)は自ずと含まれます。

―中島先生は数学が専門ですが、ジャズピアニストでもあり、まさに「STEM」と「A」をつなぐ存在です。

私自身、音楽も数学も人間も大好き。研究や創造には終わりがなく、唯一の正解もありません。自らの感性と思考と身体を使って、問いをたて、何度も失敗しながら探究していく世界です。その創造の旅路は音楽も数学も似ていて、ときに相互に刺激しあうことがわかってきました。徐々にエンジニアや踊り手、物理学者などとのコラボレーションをして、多様な専門知がかけあわさって見える世界の面白さに魅了されるようになりました。

―先生の授業では、「そんな見方もアリかもね」と、どんな発言でも面白がってくれます!

まさに、「答えは一つではない」ということ。特に数学を学ぶ意味は、そこにあると思います。数学とは、自由な、本質的なものの見方を磨く世界。ジャズも同じくです。間違えたりわからなかったり、他の人とは違う発想をした場合、そこに新しいアイデアが潜んでいるかもしれません。唯一の正解しか言えないような空間は、学びを押さえつけてしまいます。みんなが感じたことを素直に発し、一緒に振り返り、鑑賞し、さまざまに議論できる場の存在が大事だと思っています。

―大人でもまだ学べるのでしょうか?

もちろん! 実は、今はまず大人のSTEAMをやるべきでは……と私は思っています。私たちが子どもの頃、学校では正解と不正解のみを問うテスト型、知識暗記型、技能型の学びが多かったはず。でも、数学者や音楽家とは「できる・できない」の世界ではないと思います。むしろ独創的な感性での表現や創造ができるかが重要で、そうした「つくり手」目線での喜びや自信を育むことが生きる力にもつながります。

―先生は、東京ガーデンテラス紀尾井町で大人のための数学セミナーやKIOISTEAM LABを開催しています。参加者の特徴などはありますか?

2021年3月まで約4年間「社会人のための数学×○○講座」を毎月開催し、好評をいただきました。特徴としては、数学が必ずしも得意ではない人の参加が多いこと。例えば、数学とかけあわされる「○○」が、折り紙やスポーツ、保険、芸術……と数学とは関係なさそうなテーマだと興味をもってくれて、「へぇ、こんなところに数学があったのか!」と楽しんでくれる。また、なるべく双方向でカジュアルに数学を学べるように心がけているので、それぞれのペースや感性で楽しんでくださっているようです。数学だけでなくより広くSTEAM諸分野を織り交ぜ、より多角的に、より創造的に展開していこうと、2021年4月からはKIOI STEAMLABとしてさらに幅を広げています。ぜひ、東京ガーデンテラス紀尾井町のウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

中島 さち子(なかじま さちこ)

ジャズピアニスト・数学研究者・STEAM 教育者・メディアアーティスト、(株)steAm 代表取締役、(株)STEAMSports Laboratory 取締役、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー。現在は主に音楽・数学・STEAM(教育)・メディアアートなどの世界で、国内外にて多彩に活動する。

今後の東京ガーデンテラス紀尾井町

  • 5周年テーマ KIOI CONNECT

    江戸時代から続く由緒ある紀尾井町の魅力を発信し続けるシンボル的なスポットとして、「街を訪れる方や働いている方、 暮らしている方など、全ての人たちの“笑顔”と、紀尾井町の“新しい価値”を提供し続ける存在でありたい。」という思いは 今も変わりません。
    5周年を迎えた東京ガーデンテラス紀尾井町は、今まで育んできた街に関わる全ての皆さまとの関係をさらに発展させるとともに、より多くの方がこの“紀尾井町”に訪れ交流できる場として、未曾有の事態にも負けない、新しい「リアルの価値」を 提供する施設であるよう、「KIOI CONNECT」というテーマに想いを込めました。
    わたしたちはこれからも、地域の持続可能な発展と、紀尾井町の持つ歴史的環境や自然環境と調和した「緑と歴史に 抱かれた国際色豊かな複合市街地」を目指していきます。また開業から継続して行ってきた企画も、東京ガーデンテラス 紀尾井町に関わる全ての皆さまにとってより有意義なものになるよう、価値向上に取り組んでまいります。

  • 5周年ロゴについて

    歴史、芸術、緑など様々な要素が集まる紀尾井町を、東京ガーデンテラス紀尾井町のロゴマークからインスピレーションを受けたパーツで、数字の5を制作し、「5周年」を表現しました。

  • 現在 アニバーサリーイベント開催中

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