KIOI STEAM LAB  アリ社会の巧妙な仕組み —自然と社会を「数学+実験」でつなげてみる

日時
2024年7月22日(月)18:30~20:30
場所
4F 紀尾井カンファレンス セミナールーム

講師:川崎 敏和 氏
モデレーター:中島 さち子 氏

アリ社会の仕組みを理解するために、中学校程度の数学知識から大学で学ぶ数理モデルまでと幅広い内容を、大人も子どもも夢中になって学びました。



「アリ社会の巧妙な仕組み—自然と社会を「数学+実験」でつなげてみる」をテーマに 数理モデルの理解からはじまりました。前半は、なぜ数理モデルが必要なのかという所からスタートし、西森先生自身初めてのチャレンジとなる「中学校程度の数学知識から大学で学ぶ数理モデルを30分で理解する」という熱い講義が展開されました。講義中に質問がでるなど、みなさん集中して取り組まれていました。


後半は、アリの生態として明らかにされている自律的分業を労働保障性の視点で、約40年前にイリヤ・プリゴジン氏が取り組んだ研究を、数理モデルに当てはめて実証してみた論文の紹介や、論文として形にするために行ったアリにRFIDチップを付けて行った研究についてのお話がありました。その研究からは、アリにも人間社会とはおとらない複雑さが明らかにされて驚きの表情を見せている方もいらっしゃいました。

夏休みの開催ということもあり、参加者の中には小・中学生の姿も見られました。西森先生が「数学が得意じゃない人にもわかるように」と、数日、寝る間も惜しんで考えたという講義に、大人も子どもも夢中になっている様子でした。

Pickup EVENT