原 武典 展 「壁の中の太陽・砂の中の太陽」

原 武典 展 「壁の中の太陽・砂の中の太陽」

東京ガーデンテラス紀尾井町・2024年第3回目のアート展示は、金属彫刻家である故・原 武典氏の作品を展示いたします。

日時:
2024年6月13日(木)~8月12日(祝・月)11:00~20:00 ※最終日は17時まで
7月27日(土)ギャラリートーク開催(詳細は近日公開)

場所:紀尾井タワー2F オフィスエントランス
※ 東京メトロ「永田町駅」 9a出口直結
※ 東京メトロ「赤坂見附駅」D出口から徒歩1分

観覧:無料

総合企画:いりや画廊

◇原 武典 展開催にあたって 
 福岡県嘉穂郡上穂波村(現飯塚市)出⾝の原 武典⽒は、1962年東京藝術⼤学彫刻専攻科修了後、⾮常勤講師として藝⼤、武蔵美、⼥⼦美などの主美術⼤学はもちろんのこと、地⽅⼤学の芸術学部や美術系予備校の指導にあたりました。2017年84歳で永眠。⾃⾝を「溶接⼯」と呼ぶ昭和を代表する⾦属彫刻家です。
 原の代表作である「壁の中の太陽」「⽔の中の太陽」(彫刻)の数々は緻密で巧みな溶接技術を基としながら、凛としながら繊細で美しいものばかりです。1960年代、作品スタイルやクオリティーの⾼さから数多くのメデイアに取り上げられ多くの賞賛を受け、数多くの展⽰会にて作品発表がなされました。
 しかし、原⽒は当時の流⾏や評価に左右されたくないとの思いから、作品販売を⾏わないという意思のもとで⽣涯制作を続けます。いわゆる、ほとんどの作品が収集家や美術館に渡っておらず、記録や記載として残されていない昭和を代表する⾦属彫刻家です。⽣活の糧として原⽒は⽇本各地の美術系学校での指導を⾏います。指導した⽣徒の中には現在の⽇本の彫刻界を代表する数多くの彫刻家がいます。
 2002年発病。この病気をはじめとするさまざまな病魔に取り憑かれ、15年もの間⼊退院を繰り返します。「砂の中の太陽」は、⾦属を使って制作ができなくなった原が体調の良い時に⼀枚、体調の良い時には2枚と毎⽇⾃宅や⼊院先で書き続けた⽇記のような素描です。今回は作品と併せて、遺品や写真の数々も展⽰することで、昭和に⽣きる彫刻家原武典に焦点を当て、作家の制作に対する意思や思い感じていただきたいと思います。(いりや画廊 学芸員 園浦 眞佐⼦)

◇原 武典氏略歴
1933(S8) 福岡県嘉穂郡(現飯塚市)生まれ
1953(S28)東京学芸大学入学 翌年中退
1953(S28)わらび美術研究所長谷氏アトリエで初めてデッサンを学ぶ
1956(S31)東京藝術大学美術学部彫刻科入学(石井鶴三教室)
1958(S33 )三年次 安宅賞受賞
1960(S35)東京藝術大学美術専攻科彫刻専攻入学
1962(S37)東京藝術大学美術専攻科終了
1962(S37) お茶の水美術学院デザイン工芸科(1995まで)
1964(S40)東京藝術大学助手
1964(S39)女子美術短期大学生活美術教室非常勤講師(1995まで)
1965(S40)東京藝術大学美術学部非常勤講師