KIOI ROSES

季節の花情報

スタートはばら園、それともビオトープのせせらぎ?

花と緑のツアーは東京ガーデンテラス紀尾井町の楽しみ方の一つになっています。

「いま、どこにどんな花が咲いているのか教えて」の声にお応えして、この情報サービスを始めました。

※天候などにより開花時期・場所が異なる場合がございます。予めご了承ください。

HISTORY OF KIOI ROSES-ローズの香りに彩られた洋館の歴史にあふれる紀尾井町-

さかのぼること明治時代、紀尾井町に建てられた旧北白川宮邸。昭和に入るとチューダー様式を基調とした美しい洋館として生まれ変わり、旧李王家東京邸としてその歴史をつなぎました。その庭園にはバラが咲き誇り、地元の人々に愛されていたといいます。
時を経て、その洋館は「赤坂プリンス クラシックハウス」へと姿を変え、東京ガーデンテラスの一角に佇んでいます。時代を超え、再びバラに彩られた建物は歴史の記憶とともにバラの香りをつむいでいきます。

KIOI ROSE GARDEN

ことしのKIOI ROSE WEEKのテーマは「バラでつなぐ街・紀尾井町」です。
バラを楽しむ暮らしをここ紀尾井町から広めたい。そんな思いを込めて、「KIOI ROSE GARDEN」の中でもよりすぐりの育てやすく丈夫な品種をご紹介します。お気に入りをみつけて、ぜひお宅でもバラづくりを。

建物と一体となった景観を愉しむ「バラの庭」

  • ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ
    Aジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ

    前モナコ公国元首レーニエ3世の在位50周年(ジュビリー)を記念するバラ。赤と白のバイカラー(2色)がおりなす目の覚めるような美しいコントラストに根強い人気があります。ちなみに赤と白は同国の国旗の色から。

  • アンジェラ
    Aアンジェラ

    つる性の代表的品種。ティーカップの形に似た濃いピンクの小さな花が、こぼれんばかりに咲き乱れるさまはまさに見もの。勢いのまま、旺盛にアーチを這い上り壁面を覆い尽くして、ガーデンの一画にみごとなバラの壁画を描き出します。

  • フランシス・デュブルイユ
    Aフランシス・デュブルイユ

    作出者の名前がそのまま品種名に。深く濃い赤い花色、強い香りがその持ち味といえます。存在感あるバラが細い茎の先で風に揺れるさまは、たとえていうなら、グラスを満たす上質な赤ワインでしょうか。いやでも人目をひくバラを一株庭に、という方にはぜひ。

  • ピエール・ドゥ・ロンサール
    Bピエール・ドゥ・ロンサール

    つる性の名品の一つ。中心を淡いピンクに染めた白く可憐な花々が、びっしりとガーデンのアーチやトレリスを埋め尽くします。なお、ロンサールは「恋愛詩集(Les Amours)」で知られたフランス・ルネッサンス期の大詩人。

  • プリンセス・ドゥ・モナコ
    Cプリンセス・ドゥ・モナコ

    ピンクと白のバイカラーが見どころ。シンデレラ物語そのままに、レーニエ3世妃となった米女優グレース・ケリーへの憧憬と賛美が、「モナコのプリンセス」の名になりました。世紀のロマンスをしのんで前出の「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」と隣同士に植えるのも一興。

  • クイーン・エリザベス
    Cクイーン・エリザベス

    先年逝去した英国エリザベス女王の戴冠(1953年)を記念して作出。明るい桃色の花の姿が女王にふさわしい気品を感じさせます。とても丈夫で「放っておいても育つ」とも言われるほど。その点が大英帝国持ち前の力強さに通じるとの解説も。

  • イブ・ピアッチェ
    Dイブ・ピアッチェ

    青みがかった濃いピンク色。この独特の色合いがこの花の売り物で、艶やかなフリル状の花弁が重なり合って大輪の花をかたちづくります。加えて強いダマスク系の香りも、よりいっそう艶やかさをきわだてる作用を。

  • アイスバーグ
    Dアイスバーグ

    Icebergは英語で氷山。いささか夢のない名前ですが、その評価は世界バラ会議で殿堂入りするほど高いものがあります。純白の花がつぎつぎに咲くさまを雪景色の山々にたとえるむきも。別名はロマンチックに「シュネーヴィッチェン」。これは独語で白雪姫のこと。

  • ボレロ
    Dボレロ

    乳白色にわずかに桃色を滴らせたような微妙な色合いがかもしだす、優しい雰囲気がこのバラの身上。それでいて、幾重にも重なった花びらやフルーツのような強い香りは十分個性的で、バラ好きの心をかき乱さずにはおきません。